ヒルトングランドバケーションズタイムシェア説明会の参加特典としていただいた【ハワイ宿泊招待状】を使って、夫婦でハワイにいってきました。
【宿泊招待状】が利用できるのはヒルトン系列のスタンダードホテルですが、なんとハワイ滞在中にもう一度タイムシェアの説明会に参加すると、ホクラニワイキキにグレードアップできる提案をされ「せっかくなら良いホテル泊まりたい!」と、現地で2回目のタイムシェア説明会に参加してきました。
今記事は、ヒルトンタイムシェア説明会に2回参加して新たに分かったことや、再確認したことを踏まえ、実際にタイムシェアはお得なのか?をご紹介したいと思います。
タイムシェアとは?
タイムシェアとは、リゾート地にマンションやホテルタイプの1室を1週間単位で購入する、リゾート共有システムです。
200万円台から購入できて、子供やお孫さんにも権利を譲渡することができるため永代所有することが可能です。
タイムシェアは広々としたリビングルームとベッドルーム、キッチンが備わったマンションのような部屋が特徴で、家族でバケーションを楽しむことができます。
もともとは欧米で人気でしたが、2001年にヒルトングループがタイムシェア販売を開始したのをキッカケに日本でも認知されつつあります。
タイムシェアの仕組み
1年に1週間分の所有権を購入
土地価格の高いハワイワイキキ地区で、優良マンション1室購入しようとすると軽く億は超えてしまいます。ワイキキ不動産
この価格は、芸能人や有名人、お金持ちでもない限りハワイにマンション(別荘)など所有することなどできませんよね。
しかしタイムシェアの仕組は、1人でマンションを買うのは無理だから、皆でマンションの1室を共同購入しようよ!という考えなのです。
共同購入するマンション1室を、1年間52週で分割すると1人が1週間単位で所有できるから52人で共同所有しよう!もちろん購入価格も52人で割り勘ね!
例)マンション1室は、1億4000万円÷52人=約270万円
おお!この価格なら手が届くかもしれないぞーー♪
まさにこの考えこそがタイムシェアの本質なのです。憧れのリゾート地にリーズナブルな価格で別荘が持てる!。そんな夢を叶えてくれるのがタイムシェアの特徴です。
楽々コンドミニアムスタイル
私たち夫婦が宿泊したホクラニワイキキは、実際にタイムシェアの販売をしているコンドミニアムスタイルの物件でした。
キッチンはもちろん、リビングとベッドルームが別々に設けてあるため、広い空間で快適に過ごすことができます。
そこまで広くないですが独立リビングがあります。
独立ベッドルーム。相当寝相が悪くても落ちることがなさそうな広さでした(^^)/
キッチンは狭いですが調理器具はそろってます。電子レンジ、食洗器も装備されているので食材を買ってきて調理することもできます。
洗面所は豪華!夫婦2人でしたがシンクが2つあると取り合いにならず便利でした。
重宝したのがコレ!宿泊者は無料で使えます。洗濯洗剤も用意されていました。
タオル類(バスタオル・ビーチタオル・洗面タオル)に関しては部屋においてありますが、サービスで取り換えてはくれません。
しかし、交換の必要があればフロントへ連絡すると部屋までもってきてくれます。
これだけ設備が整ってますから日本から持っていく荷物は最小限の衣服で済みます。これもタイムシェアのいいところです。
メンテナンスフリー
タイムシェアを購入して1年間のうち1週間の利用しかできないのなら「使い終わった後の掃除や、誰も使っていないときの手入はどうなるのか?」と気になるとこですが、ヒルトンに年間管理費を支払うことで代わりにヒルトンがおこなってくれます。
※年間管理費の内訳は、共益費、固定資産税、保険、光熱費、家具、修繕積立金、クラブ年会費、消費税等。
相続や譲渡ができる
タイムシェアは、通常の不動産と同様に土地・建物を州政府に登記し権利書が発行され永久資産となります。相続や譲渡もできるため、子供やその孫へと代々譲り続けることが可能です。
ハワイの説明会では、私が疑問に思う以下の3点を担当者に質問してみました。
- 不動産権利を第三者に売買するとどうなるか?
- 購入価格より高く売れることがあるのか?
- 不動産投資としての購入対象となるのか?
答えは、第三者への転売で儲かることはなく、二束三文で手放すことになると言われました。
このタイムシェアという商品は投資目的などで購入するのではなく、一度手に入れたらその権利を上手く使い倒して、自分たちが不要になればご子孫へと譲渡し、未来永劫使用するほど、価格以上の恩恵を得ることができる商品ということでした。
気になる販売価格は?
実際に私たち夫婦が宿泊したホクラニワイキキ隔年プランのタイムシェア販売価格(一部)が上の表になります。写真の赤枠で囲ってあるのは、私たちの宿泊した部屋の同クラスの販売価格になります。隔年プランなので、2年毎に1週間の権利がもらえます。
1室の販売価格=$21,100
今のレートで約234万円です。(H30.6現在)
その他にかかる費用として、年間管理費も2年毎に発生します。
年間管理費=$1,454=約16万円
クラブポイント制を導入
販売価格表にクラブポイントと掲載されていますが、これは2年毎に4,200ポイントもらえることを意味しています。
ヒルトンタイムシェアはこの独自のポイント制度で管理されており、与えられたポイントに応じて、ハワイのみならず世界中のヒルトン系列のリゾート施設を利用することができます。
例えば、ホクラニワイキキの4,200ポイントをラスベガスで使用してもいいし、他にもニューヨークやヨーロッパなどでも使用することができます。この独自ポイントのメリットは、世界中にリゾート施設を持っているヒルトンの強みだと思います。
世界のヒルトン系リゾート
↓↓↓↓
個人的にこのポイント制度のしくみがすごく気になり、ハワイ以外の国へ宿泊するのに何ポイント必要なのか?ポイントを分けて使えるか?など、納得するまで聞き倒していました。
その結果、4,200ポイントがあれば、私たちが宿泊したホクラニワイキキ同クラスの条件であれば、ほとんどの国で1週間は宿泊できるのが分かりました。また、ポイントは分けて使用することができるため、ワイキキ3泊、ハワイ島3泊といった使い道もできます。
ようは、ホクラニワイキキのタイムシェア権利を購入してしまえば、飛行機チケットさえ手配すれば、2年毎に色々な国のスイートルームクラスのホテルに無料で1週間滞在できるということです。(注:年間管理費は別途必要)
費用の詳細
タイムシェアの説明を2回聞いて、さらに魅力的な商品であると感じた私は、詳細な費用が幾らかかるか詳しく聞いてみました。
初期費用見積もり
ホクラニワイキキ1LKプラス、ゴールドシーズン隔年プラン($21,100) | ||
---|---|---|
価格 | 1ドル=111円で計算 | |
頭金10% | $2,110 | |
登記費用 | $717.37 | |
初期費用 | $366 | |
残 金 | $18,990 | |
合 計 | $22,183.37 | 2,462,354円 |
物件の初期費用の総額は、ホクラニワイキキ1LKプラス、ゴールドシーズン隔年プランで約246万円です。とりあえず、これだけ支払えばハワイワイキキ地区の別荘オーナーになれます。
最近は軽自動車でも200万円以上しますから、このお値段で隔年(2年毎)でハワイや他の国へ1週間滞在できるならいいなと思うんです。
しかし、建物を購入したら終わりではなく、この先ずーーっと続く年間管理費が発生するんですね。(これが曲者)年間管理費については次で詳しく説明します。
継続費用
初期費用は購入時に払えばそれで終わりですが、年間管理費は物件を持ち続ける限り永遠に支払う必要があります。私の勧められた商品は隔年プランなので、年間管理費は2年毎に発生することになります。
私の今の年齢が46才です。今後タイムシェアを夫婦2人で利用したと仮定して、支払う費用を試算してみます。
- 年間管理費 =$1454.26=161,000円
- クラブ年会費=$204=22,600円(クラブ年会費は、毎年発生しますが年間管理費が発生する年には総代金に含まれます)
$=111円で計算
年間管理補 | クラブ年会費 | クラブポイント | |
1年目 | 161,000円 | 4,200(1週間分) | |
2年目 | 22,600円 | ||
3年目 | 161,000円 | 4,200 | |
4年目 | 22,600円 | ||
5年目 | 161,000円 | 4,200 | |
6年目 | 22,600円 | ||
7年目 | 161,000円 | 4,200 | |
8年目 | 22,600円 | ||
9年目 | 161,000円 | 4,200 | |
10年目 | 22,600円 | ||
合 計 | 805,000円 | 113,000円 |
---|
10年間では?
今後10年間で支払う費用は、805,000(年間管理費)+113,000(クラブ年会費)=918,000円です。
この918000円に初期費用の246万円を足すと=3,378,000円になります。
20年間では?
今後20年間に支払う費用は、918,000(10年間の費用)×2=1,836,000円
1,836,000円+246万円=4,296,000円になります。
30年間では?
今後30年間に支払う費用は、918,000(10年間の費用)×3=2,754,000円
2,754,000円+246万円=5,214,000円になります。
あらためて計算するとビックリするような数字になりますね(;’∀’)。ぶっちゃけ30年間で500万円以上も支払うことを考えると、タイムシェアを購入しなくても、その都度旅行会社でホテルをネット予約して方が安いんじゃないの?!と、ハンパない思いがこみ上げてくる(-.-)
この金額に関しては夫婦で話し合い、納得のいくまで計算しました。以下に、タイムシェアを購入したときと、その都度ネット予約したときの比較を説明していきます。
ホクラニワイキキの1週間の宿泊費は?
タイムシェア購入とその都度ホテルをネット予約したときのどちらがお得なのか?正確に比較するために、まず、私が見積もったホクラニワイキキのネット予約価格を調べました。
検索条件は、2018年9月14(金)~21日(金)の1週間大人2人の宿泊で調べた結果が上記になります。
宿泊価格はなんと、324,107~399,137円でした。
豪華な設備だけあって、結構なお値段です(;’∀’)
検索結果を踏まえて、計算のしやすいように1泊5万円、1週間宿泊で35万円かかると仮定します。この条件で旅行サイトを使用してネット予約した場合の計算をしてみます。
旅行サイトで10年間予約
タイムシェアでは隔年でホクラニワイキキを利用できるので、10年間で5回(5週間)滞在できます。
同様に、旅行サイトで10年間に5回ネット予約するとして…、35万円×5回=175万円です。
・・・ん!?
同じホテルに宿泊する条件で、10年間で比べてみると旅行会社でネット予約した方が断然安い!?(;’∀’)
…これって何年で元が取れるのだろう??とリアルに疑問がわいてくる。
またまた計算機をパチパチ。
比べてみた
タイムシェアを購入した場合と、その都度旅行会社を通してネット予約した場合を比較してみました。
A:タイムシェア購入 | B:ネット予約 | A-B | |
---|---|---|---|
10年 | 338万円 | 175万円 | 163万円 |
20年 | 430万円 | 350万円 | 80万円 |
30年 | 521万円 | 525万円 | 4万円 |
40年 | 613万円 | 700万円 | 87万円 |
50年 | 705万円 | 875万円 | 170万円 |
60年 | 797万円 | 1050万円 | 253万円 |
70年 | 889万円 | 1225万円 | 336万円 |
80年 | 980万円 | 1400万円 | 420万円 |
90年 | 1072万円 | 1575万円 | 503万円 |
(千の位四捨五入)
なんとも微妙な結果になりましたが、タイムシェアを購入した場合、今から30年使ってやっと旅行会社で予約する価格に追いつく計算となりました。30年後からはタイムシェアの方が徐々にお得になる計算ですが、僕の30年後は76才だし、嫁さん81才だし、、、(-_-;)。
いけないし…。
しかもこの計算は、タイムシェアの年間管理費がそのままの価格で推移する条件で計算をおこなっています。
年間管理費には家具、修繕積立金も含まれているので海風の塩害を受け続けるマンションを維持していくのは、外壁や電化製品の痛みも早く大変だと思います。
事実、年間管理費は購入時よりも徐々に高くなりますし、年間管理費の支払いがきつくてタイムシェアを手放す方もいるみたいですね。もし購入を検討している方はこの年間管理費をしっかり理解したうえで購入することをおススメします。
最後に。
今回ハワイで2回目のタイムシェア説明会に参加して新たに分かったことや、再確認したことをお話ししました。
やはり、名古屋で参加したタイムシェア説明会とは違い、ハワイでの楽しい観光最中に現地で聞くお話は、夢がある内容で気持ちが高揚しました。
そのような状態の中、説明会後に販売プッシュをされたときは気持ちがグラつきましたが、その場で即決はせず「高い買い物ですから、一度ホテルに帰ってゆっくり考えます」と言ってその場を去りました。
旅行好きの私たち夫婦にとってタイムシェアはとても魅力的な商品ですが、やはり、ネックになったのが、この先ず~っと続く『年間管理費』でしたね。
私たちに相続する子供がいれば検討の余地もありましたが、夫婦二人で人生を楽しんでいる私たちにとって、この年齢からタイムシェアを購入して元が取れるまでに30年近く要するこが分かったら、一気に興味がなくなりました。
年間管理費のデメリットばかり述べましたが、ご家族の多い方や、若くから所有し、この先使い倒せる予定がある方には、魅力的な商品であるとも言えます。
とても高い買物です。自分のライフスタイルに合わせてじっくり、じっくり考えてみると素敵な答えが出るかもしれませんね。
この記事がタイムシェアを購入する方の参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。